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生活習慣病について

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生活習慣病について

健康長寿の敵・生活習慣病

はじめに

生活習慣病は、文字通り生活習慣が発症に大きく影響する病で、代表的なものには脳や心臓の血管障害や、喫煙で発症する肺の病(COPD)や、がんなどがあります。
血管障害は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などによる動脈硬化の進行が原因です(図1)。
これは生活習慣の改善や、薬による適切な管理によって予防できます。喫煙が関与するCOPDやがんは、禁煙によって発病率を抑制できることが分かっています。

病気の原因とは?

星の数ほどある病気は、その原因によって、おおまかに分類することができます。
分類方法のひとつに‘‘VINDICATE‘‘という方法があります。

5大死因

厚労省が発表している2017年の日本人の5大死因は順番に、がん、心臓病、脳血管疾患、老衰、肺炎となっています(図2)。
VINDICATEにあてはめると、V:血管障害(心臓病、脳血管疾患)、I:感染症(肺炎)、N:がんが死因の多くを占めていることになりますが、V、I、Nにはすべて生活習慣病が関与しています。
9種類中、主要な3種類の病気に生活習慣病が関係していて、日本人の死因全体の58.4%になります。

それぞれの病気が相互に関連する場合もあります。例えば糖尿病はEの内分泌疾患に分類されますが、Vの血管障害の原因となるように、各疾患は密接・複雑に関連しています。
D以下の各因子にも重大な病気が含まれていますが、その多くは死因としては上位に含まれていないので、まずはVINと生活習慣病との関連について考えていきましょう。

V:血管障害

血管が破綻して周囲に出血するか、血管がつまって血液が流れなくなる病です。
血管障害の多くは動脈硬化が原因です。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、喫煙習慣によって血管の内壁が傷つけられることで発症します。
血管の内壁が傷ついた結果、複雑なプロセスを経て血管がつまったり破れやすくなります。
血管は全身に張り巡らされているので、どこでつまったか、どこで破れたかによって、心筋梗塞とかクモ膜下出血という病名がつきます。
梗塞とは血管がつまった結果として血液が流れなくなり組織が壊死した状態です。

I:感染症

細菌やウイルスなどの微生物が原因ですが、これらが人間にとりついただけでは発症しません。
人間側の要因、つまり抵抗力が発症に大いに関係しますが、実は生活習慣病に含まれる糖尿病は抵抗力を低下させる重大な因子です。
糖尿病では血液中の糖の濃度が高くなりますが、その結果として微生物への抵抗力を担っている白血球などの活動性が低下することが分かっています。
さらに動脈硬化のために血液の流れが悪くなった組織では、そもそも微生物への抵抗力が低下しています。
つまり、健康なら発症しなかった感染症でも、生活習慣病にかかっていると発症しやすくなると言うことができます。

N:がん

がんの発生と喫煙習慣に深い関係があるのは有名です。
白血球などの免疫細胞が、がんの発症を予防していることが知られていますが、免疫細胞の活動が低下する糖尿病でもがんの発生率が高くなっています。

まとめ

生活習慣病は日本人の死因に大きく関わっています。 しかし、生活習慣病には光明もあります。
それは、早期発見・早期治療で適切に管理すれば、重大な結果に至るのを予防できるという点です。
生活習慣病は心がけ次第で不幸な顛末に至るのを防ぐことができるのです。
誰でも望む健康長寿。
それには、生活習慣病にきちんと向き合っていくことが何よりも大切なことなのです。

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